2016年7月6日水曜日

毎日新聞で紹介されました

反骨のモノクロ168枚 成田空港建設決定から50年 千代田 /東京

「福島菊次郎写真展と三里塚の今」が5日、千代田区九段南1の九段生涯学習館で始まった。反骨の報道写真家として知られ、昨年9月に94歳で死去した福島菊次郎さんが、1966〜77年に撮影した成田空港反対運動のモノクロ写真のうち、168枚を展示している。

 成田空港建設の閣議決定(66年7月4日)から50年を迎えたことに合わせての開催。機動隊との対立や日々の農作業、犠牲になった学生の葬儀、開港(78年)目前の空港などの作品が並ぶ。

 福島さんは広島の被爆者やベトナム反戦運動、公害問題などを撮り続け、晩年は福島県で原発事故の被災農民らをカメラに収めた。実行委員会の山口千春さんは「閣議決定50年をただの記念にせず、今も続く反対運動を知ってもらいたかった。空港反対という厳しいテーマだが、福島さんの農民や家畜に向けるまなざしは優しく、作品にも表れている」と話していた。
 8日まで。午前9時半〜午後8時(最終日は午後6時まで)。入場無料。【早川健人】

http://mainichi.jp/articles/20160706/ddl/k13/040/088000c